Bookeater's Journal

洋書の読書感想文

"Snow Drift" Gergett Heyer

f:id:Bookeater:20220116174302j:image

無人島に持って行く本?*

ジェーン・オースティンが好きだと散々申し上げているが、ジェナイト(オースティンファン)の悩み…それは、完全した小説が6つしかないということです。同じ本を何度も読むことは可能ですが、何か、こう新しいものはないのか…と思った時、人はジョージェット・ヘイヤーへと向かうのです。

ということで、ジェーン・オースティンファンがジョージェット・ヘイヤーファンであるということはままあることなのです。彼女の素晴らしいところは、たくさん小説を書いているところ!それから推理小説も書いているところ!です。ヒストリカルロマンスの祖と言われていて、ジェーン・オースティンみたいに文学的ではないけれど、楽しくておしゃれな会話や魅力的なキャラクターが満載です。

結構翻訳されていますが、数はそう多くない…そして振り出しに戻る……しかし!英語が読めたら選択肢は夢のように広がるのです!英語勉強しててよかった(涙)。もっと翻訳してほしい。

英語で読むと、イギリス英語だし、昔の言葉がいっぱい出てくるし、階級名とか少し難しいけど…慣れれば大丈夫。恋愛小説だから、ストーリーも追いやすいです。

この本は短編集で同じ内容で"Pistol for Two"というタイトルになっているものもあります。ひとつの話が短めで、かわいくて、あらゆるヒストリカルロマンスの設定を網羅していると言っても過言ではありません。駆け落ちとか、仮面舞踏会とか…ずっと読んでいたいなー(完全現実逃避)と思いました。

無人島に持って行きたい本ってなんですかっていう質問よくあるけど、それってどういう意味でしょうね?多分これから先1冊しか本が読めないとしたら何にする?っていう話?

無人島に漂流する際に本は海水に濡れてしまうのではないか?とか無人島で食べ物を探したり、水を探したり、色々サバイバルな仕事が忙しく、電気もないから夜も暗くて、本なんか読んでられないのではとも思います。でも、どうせ自分にはサバイバル能力なんてないし、飢えながら本を読みながら死んでいくのかなーと、そう考えた時、持って行くのはこの本でもいいかなーと思います。おいしい空想が詰まった本です。フェミニズム的には全くアウトな本です。