Bookeater's Journal

洋書の読書感想文

"Anne of Island" L.M.Montgomery

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*王様の耳はろばの耳!*

4冊目です。

少し飽きてきて読めないかなーと思ったけど全然読めた。だってこの話はキャンパスライフラブロマンスって感じだから、面白くないわけないよね。

赤毛のアンのお話は加速度がある。半ばまではなかなか進まないんだけど、後半ぐんぐんスピードアップして最後まで読んでしまいます。

高校生の時、加速度の公式がどうしても覚えられなかった。赤毛のアンの加速度の公式を作るならば、加速度=(ギルバートの登場回数)²って感じかな。あくまで個人的見解。とにかく文句のつけようがない。びっくりするほどの美男子で、成績はトップ、フットボールのキャプテンになった時は、さすがにモンゴメリさんちょっとやりすぎじゃないですか!?って思った...。まぁ、実際にこういう人たまにいますよね…。

でもギルバートの最も素晴らしいところは、そんな絶対モテモテのはずなのに、アン以外の女性は全く眼中に無いというところなのです。アンに振られたら苦しくて痩せて死にそうになってしまったりするのです。心打たれる。そんなことないんだろうけど。フィクションだし、いいじゃないですか。

それで、読み終わって、またギルバートの登場場面だけ読み返したりしてしまいました。確か中学生か高校生の時日本語で読んだ時も同じことをしたと思う。ストーリーの内容は忘れてた部分もあったけど、そのことだけは鮮明に覚えている。成長していないのか!?

赤毛のアンの法則=ギルバートの登場箇所抜粋反芻読み。あくまで個人的見解。しかし、こうやたらと公式とか法則とかいう言葉を使いたがるのは、多分普遍的事実だと思いたいからではないかと思う。ねーねー、みんなそうだよねって言いたい。でも、いえないよね…。

友達とご飯とか食べに行くと、「最近BTSにはまってるんだ♡」とか「SnowManで誰が好き?」とかそういう展開になることある。それで「誰が好き?」と聞かれた時に「ギ、ギルバート·ブライス…」とはとても言えん。絶対言えん。アニメのキャラクターだって2次元で相当引かれるだろうに、2次元ですらない。ただの白と黒の文字の羅列じゃん!それで、「別に…」とか言って謎の微笑を浮かべるしかない。ただのニタニタ笑いに見えてるだろうけど…。

かといって、映画化とかドラマ化とかされて3次元になってその俳優さんがいいと思うかと言うと必ずしもそうではない。そもそも「赤毛のアン」の映画をテレビで一度見たことがあるのだが、マシューが出てくる度に、「優しいけど、この後マシュー死んじゃうんだ」と思って号泣してしまいとても苦しかったので、あまり見たくない。たぶん頭おかしいな。

私にとってはギルバート・ブライスジャービス・ペンドルトンも文字情報で十分、いや、文字情報がいいのです。

そういう訳で、本日ここに大きな穴を掘り、大声で叫べたことはとてもよかったと思います。