Bookeater's Journal

洋書の読書感想文

"Anne of Green Gables" L.M.Montgomery

f:id:Bookeater:20220403160814j:image

赤毛のアンラソン始めます!*

世の中の女性の例に洩れず、私も「赤毛のアン」が好きだ。でも、読むのは少し気合いがいる。なぜなら、アンはほんとに悪気はないんだけど、どうしようもない失敗ばかりするからだ。運も悪いし…。心が痛む。私の好きなのは、愚直なお利口さんで損ばかりするけど、最後にはご褒美みたいにハッピーエンドになるような人物…ジェーン・オースティンの作品で言うと「マンスフィールド・パーク」のファニー・プライスのようなタイプのヒロインだ。

でも、この度覚悟を決めて赤毛のアンシリーズ読破に挑戦しようと思う。人気があるだけに図書館にはどうやらモンゴメリーの小説がたくさんあるらしいし、子供の頃確か3冊目まで読んで挫折してしまったので、リベンジを試みる。とりあえず6冊。できるかな?

まず、文字が小さくて怯んだ。始める前から文句たらたらですみません。

あらすじは、少なくとも女性はほとんどみんな知ってるだろうから省略。字の小ささもなんのその、物語の力が強すぎてずんずん読めました。白状してしまうと、4分の3くらい読んで中弛みして、最後の方を少し盗み読みして、パワーをもらって、最後まで無事読むことが出来ました…。ギルバート…カッコよすぎる…。1冊目から涙。優しいマシューが大好きで、マシューが出てくる度に泣ける。子供の頃読んだ時はマリラが厳しくてあまり好きになれなかったけど、大人になって読んで見るとマリラの気持ちもわかる。歳をとることによってわかるようになる理解力ってあるんだな。歳とることも悪くないと思えました。

モンゴメリーはこの本が初めて書いた長編小説ということですが、なんたる才能でしょうか!?

2冊目も早速借りてきた。少し時間がかかるとは思うけど、読んだらまた報告します!