Bookeater's Journal

洋書の読書感想文

2022-01-01から1年間の記事一覧

"A Christmas Memory" Truman Capote

*マトリョーシカる* この本は自分へのクリスマスプレゼントとして買いました。12月になるとこんな季節的な本が読みたくなります。クリスチャンじゃないから、クリスマスを祝う資格はないってわかってるけど、抗えない。クリスマスってほんと可愛くて美しく…

"Daddy-Long-Legs" Jean Webster

*玉葱を剥く* 久しぶりに読んでみた。 1度読んだらもうたぶん2度と読まない本と何度も読み返す本ってある。この本は、小二の時に初めて読んで何度読んだか分からない。ほんと私のバイブル?みたいな本です。 あまりにも有名な本だから、どんな話か皆さんご…

"Tom's Midnight Garden" Philippa Pearce

*洗い上がりは上々* 日本語のタイトルは「トムは真夜中の庭で」なのですが、このタイトルよく考えるとすごいと思う。直訳すると「トムの真夜中の庭」になるけど「~の」が重複する。途中で終わってる感じだから、真夜中の庭で…何があった!?って思わせる。…

"My Policeman" Bethan Roberts

*苦い薬* 元ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演するこの小説の映画がネットフリックスで公開になるという記事を読んだ。やばい。去年の冬新宿の紀伊国屋書店の「映画原作」コーナーで買ったまま積読してた…。その半年後日本語に翻訳されて文…

"I've got your number" Sophie Kinsella

*単語を集める* 例えば、婚約指輪を失くしてしまったとする。パニクってるうちにスマホを盗まれる。さらにパニクる。そして、ふと足下を見るとゴミ箱にまだ使えそうなスマホが捨てられている!…あなただったら拾いますか?それを拾った女の子のお話です。 …

"Rainbow Valley" L.M.Montgomery

*厳正なる審査の結果* 6冊目です。 アンとギルバートには6人の子供がいて(昔の人はすごいな…)、この本はその子供達と近所に引っ越してきたメレディス家の子供達のお話です。が、実際に話の中心となるのはメレディス家の子供達の方で、アンもギルバートもチ…

"A Movable Feast" Ernest Hemingway

*若いってすばらしい* この本は読書会で読みました。 私の中ではヘミングウェイは釣りをしている髭のおじいさんだったんだけど、若者だったこともある訳で…当然ですが。若い頃のパリでの修行時代を、晩年のヘミングウェイが当時のメモを見ながら書いた回想…

"The Fountainhead" Ayn Rand

この文章はネタバレを含みます。本の内容を知りたくない方は読まないでください。 *フィルターになる* いつもネタバレは罪悪であると公言している私ですが、今回は禁を破り物語の内容についていろいろ書いてみたいと思います。なぜなら、この本誰も読まな…

"Soulmate Equation" Christina Lauren

*数字に憧れる* この本はKindleで読みました。 旅行先で手持ちの本を読み終わったから、購入したんだけど、本屋に行かずにどこででも本が買えるってなんかちょっと感動。荷物も増えない。kindleって旅行向きなのかなと思った。そこそこ重さはありますが。 …

"Anne´s House of Dreams" L.M.Montgomery

*そして物語は続く* 5冊目読みました。 お話は結婚式の数日前から結婚式、「夢の家」での新婚生活へと続きます。思い出話もたくさん出てきて、1冊目からがんばって読んで来てよかったなーと思ったのも束の間、ページをめくる手は徐々にスローダウンし、思…

"Sex and the City" Candace Bushnell

*バック トゥ ザ…* …時空を、超えたね…。 はるばるやって来ました。1915年のプリンスエドワード島から1994年のニューヨークへ。 ドラマ「セックスとニューヨーク」の原作なのですが、ドラマとはほとんど別物と考えていいのではないかと思います。ドラマ見…

"Anne of Island" L.M.Montgomery

*王様の耳はろばの耳!* 4冊目です。 少し飽きてきて読めないかなーと思ったけど全然読めた。だってこの話はキャンパスライフラブロマンスって感じだから、面白くないわけないよね。 赤毛のアンのお話は加速度がある。半ばまではなかなか進まないんだけど…

"Skellig" David Almond

*紫の線の人* 赤毛のアンマラソンの途中ですが、ちょっと休憩。同じ作家の本をずっと読んでると飽きるので、ちょこちょこ色んな本を挟んで読んで行くことにします。普段は日本語の本を読む時でも同じ作家の本を続けて読むことはまずない。いくら好きでも毎…

"Chronicles of Avonlea" L.M.Montgomery

*シダを知りたい* 3冊目です。 あれ!?順番違うんじゃない?って言われるかもしれないけど、作者が書いた順番に読もうと思ってます。モンゴメリーも飽きたんじゃないかな…アンの話ばかり書いてたら。私も少し飽きてきていたので、丁度よかったです。 これは…

"Anne of Avonlea" L.M.Montgomery

*大人の単語* 2冊目を読みました。字が小さくて時間がかかる。ページ数は276ページなんだけど。本のボリュームってページ数だけじゃ測れない。ワード数にしたら?1冊分のワード数数じゃ大きすぎて余計わかんないから、1ページあたりのワード数を表示すると…

"Anne of Green Gables" L.M.Montgomery

*赤毛のアンマラソン始めます!* 世の中の女性の例に洩れず、私も「赤毛のアン」が好きだ。でも、読むのは少し気合いがいる。なぜなら、アンはほんとに悪気はないんだけど、どうしようもない失敗ばかりするからだ。運も悪いし…。心が痛む。私の好きなのは…

"The Uncommon Reader" Alan Bennet

*読書会のすすめ* 毎週木曜日洋書を読む読書会に参加している。みんなで一冊の本を少しずつ読んで行くんだけど、同じ話でも人によって受け取り方も違うし、一人で読むと流して読む本もじっくり精読できる。本と関係ある話もない話もいろいろできて楽しい。…

"The Human Comedy" William Saroyan

*本の中の本を読む* 本の中の本とは何か!? 本を読んでると、時に本の名前が出てくる。例えば登場人物が読んでる本とか、登場人物が好きな本とか…。そういう本の一般名称は知らないが、私は「本の中の本」と呼んでいる。 そういう本を読むのは楽しい。自分…

"Stuck On You" Portia MacIntosh

この本もKindle さんに勧められて読んだ。 本を読むかどうか決める時あらすじを参考にすることが多いと思うんだけど、英語の本だとあらすじも英語で書いてあって(当然)、時々わ〜読むのめんどくさいとなることがある。じゃあ読むなって話です。 週に2日ある…

"The Bookish Life of Nina Hill" Abbi Waxman

*宝探しに出かけよう* この本大好きです!! 図書館で借りたんですけど…最近図書館で借りた本当たり続きだな。図書館行くの時々めんどくさい。それでも行くのは、このような思いがけない本との出会いがあるから。本屋も然り。Amazonでしか本を買わないって言…

"What If " Shari Low

*時間に追われて、読む* 紙の本が好きだが、昨年末たまたまKindleUnlimited に読みたい本があって、ブラックフライデー3ヶ月間99円!を購入し、お得感で読みまくっている…。 Unlimitedの本は買ってもすごく安いし、なんだか追い立てられるように読んでしま…

"The Borrowers" Mary Norton

*楽しいばかりではなく* この本は、「借りぐらしのアリエッティ」というスタジオジブリの映画の原作で、図書館で借りて読みました。映画は見たことないけど。 Borrowersというのは、人間たちより縮尺の小さい種族で、アリエッティはお父さんとお母さんと3…

"Snow Drift" Gergett Heyer

*無人島に持って行く本?* ジェーン・オースティンが好きだと散々申し上げているが、ジェナイト(オースティンファン)の悩み…それは、完全した小説が6つしかないということです。同じ本を何度も読むことは可能ですが、何か、こう新しいものはないのか…と思…

"the Cockroach" Ian McEwan

*とにかくすごい。あらゆる意味で* ある日図書館の新着本コーナーにこの本はあった…。表紙にゴキブリ!(以下G) もともとこのイアン・マキューアンという作家のことを変態に違いないと思っていたのだが、期待を裏切らない本だった。変態って文豪の証なのか!…