Bookeater's Journal

洋書の読書感想文

"I've got your number" Sophie Kinsella

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*単語を集める*

例えば、婚約指輪を失くしてしまったとする。パニクってるうちにスマホを盗まれる。さらにパニクる。そして、ふと足下を見るとゴミ箱にまだ使えそうなスマホが捨てられている!…あなただったら拾いますか?それを拾った女の子のお話です。

面白かった!私はこの本大好きだなー。

図書館で借りて、ハードカバーのため重くて厚さ4センチ近くある。430ページもある。しかし、そんな幾多の困難を乗り越え、一気読みさせる力がこの本にはあった。同じ作者ソフィー・キンセラの「家事場の女神さま」など日本語で読んだけど、こっちの方が面白いかも。とにかく飽きさせない。1ページに1回は笑えるし(それもクスリじゃなくてブハッって感じで)、次から次へと問題が起こる。面白くてやめられず夜更かし…日常生活に支障をきたす恐れがあるので時間に余裕があるときに読むことをおすすめします。

それから、電車の中とか公共の場で読まない方がいいかと思います。本読んで笑ってる姿って他人から見ると不気味なので注意しましょう。

主人公の性格が可愛くて面白くて優しくてほんとにいい。「Poppy」っていう名前もかわいいし。心から応援したくなる。不思議と主人公の容姿に関する情報はあんまりなかった。ヒーローはもちろんイケメンでヤンエグ(死語!使ってみた)。

私事ですが(っていうか私事しか書いてない気もするが)、「かわいい単語の単語帳」というものをつけている。「かわいい単語」って?と聞かれると説明に困るけど、難解な単語ではなく、「英検出る単」とかには載っていないような、なんだか気になる単語、本を隅々まで読むこことにより見つけられるレアな単語達のことである。この本を読んで、またその単語帳に新しいメンバーを加えたので、ご参考までに紹介したいと思います。

①kerfuffle   馬鹿騒ぎ

②hypochondriac   心気症、健康を気にしすぎる人

③toupee   かつら(特に部分的な男性用)

④youzer   やりぃ、やった

いかがでしょうか…。この本の楽しい雰囲気が少しお伝えできたのではと思います。

この単語帳は別に勉強の役に立つとも思えない。ただ昆虫採集のように、切手収集のように、純粋に集めて楽しむ記録です。

さて、読み終わったので、そろそろ図書館へ返しに行こう。「みんな借りろ〜。誰か読め〜。」と念を込めて。